角栄団地診療所だより

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ヘリコバクター・ピロリ感染症の話

ヘリコバクター・ピロリ菌というのをお聞きになったことがあると思います。
ピロリ ピロリと名前は可愛いのですが、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃癌の原因になるといわれているばい菌です。
井戸水や汚染された水で感染することが多いとも言われています。小児期には陽性率が低く、40歳以上で高率になると言われています。

検査方法

1、胃内視鏡で行う方法。

◇ 培養法
◇ ウレアーゼ試験
◇ 組織学的検査
【当院では内視鏡、胃バリウム検査しておりません】

2、尿素呼気試験
【当院ではしていません。】

3、血清ヘリコバクター・ピロリ菌抗体検査
【当院でできます】
採血で検査します。過去に感染した場合でも陽性に出るので、
必ずしも現在感染しているといえない場合もあるそうです。
除菌後の抗体の低下が遅いです。


過去に胃炎と診断されたり、胃粘膜下腫瘍、胃症状のある方は、ヘリコバクター・ピロリ菌陽性の方は 除菌したほうが良いかもしれません。

除菌方法

抗生剤、2種類、胃潰瘍の薬1種類朝食後、夕食後 7日間服用します。
シートになって服用し易いのもあります。
ただし、胃バリウム検査、また胃内視鏡を受けることをおすすめします。癌が隠れていることもあります。ポリープ、粘膜下腫瘍というのもあります。
再検査は1ヶ月後に行いますが、抗体検査の場合下がりづらい傾向があるようです。


ピロピロリン の話でした。