角栄団地診療所だより
健診について
2008年から健診制度が変わり、項目が大幅に減って「メタボリック中心」に。肥満、糖尿病、高血圧に重点が置かれるようになりましたが、 腎臓や血圧の左右差など、他にも大切なチェックポイントはたくさんあります。
当院では足の血圧測定も可能ですし、不整脈もわかる血圧計を導入しています。健診に足りない部分は、ぜひ普段の診察の中で補っていきましょう。
特に腎臓、尿潜血、貧血、胸部レントゲン、心電図などのチェックは、隠れた重大疾患の発見に繋がることもあります。
「メタボだけが病気ではない」──今後の健診を受ける際も、気になる症状や心配な項目があれば遠慮なくご相談ください。
予防接種について
2008年も麻疹(はしか)が流行しています。予防接種は「希望者だけ」の制度に変わってから受診率が下がり、流行が再燃するケースも。 ヒブワクチンや風疹の予防接種も、海外と比較すると対応が遅れている点もあります。
インフルエンザの集団接種がなくなってから重症例が増加し、国も高齢者向けに接種を推奨するようになりました。 自費がかかることもありますが、予防できる病気は防ぐことが大切です。
禁煙について
タスポが導入されても、コンビニでは依然として魅力的なパッケージのタバコが販売されています。 メンソールのように依存性の高いものもあり、禁煙が難しい原因となっています。
吸わない人にとってはタバコのにおいは苦痛であり、健康被害も深刻です。 しかし喫煙者にとって禁煙はニコチン中毒との闘いです。 「孫ができた」「誕生日に禁煙を贈りたい」などのきっかけをもとに、やめられた方もいらっしゃいます。
空気のきれいな場所でマナーを守って吸うこと、そして可能であれば禁煙サイトなどを活用して、一歩踏み出してみてください。