角栄団地診療所だより
ヘリコバクター・ピロリ感染症の話
ヘリコバクター・ピロリ菌という名前を聞いたことがある方も多いと思います。
名前は可愛らしいですが、実は胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃がんの原因とされる菌です。
感染経路としては井戸水や汚染された水などがあり、小児期の陽性率は低く、40歳以上では高率になる傾向があります。
検査方法
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1. 胃内視鏡による検査
(当院では内視鏡・胃バリウム検査は行っておりません)- 培養法
- ウレアーゼ試験
- 組織学的検査
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2. 尿素呼気試験
(当院では行っておりません) -
3. 血清ヘリコバクター・ピロリ抗体検査
(当院で実施可能です)
採血で検査しますが、過去に感染していた場合でも陽性となることがあります。
除菌後も抗体が下がるまで時間がかかることがあります。
除菌治療
胃炎や胃の不調、過去にポリープや粘膜下腫瘍と診断された方で陽性の場合は、除菌が有効とされています。
- 抗生剤2種 + 胃薬1種を朝夕、計7日間服用
- 服用しやすいシートタイプもあります
- 事前に胃バリウムまたは内視鏡検査が望ましいです(隠れた疾患の可能性)
- 再検査は1ヶ月後を目安に行います
ピロピロリン…の話でした。
※ 情報は2010年10月時点のものです。最新の内容については、診療所までお問い合わせください。